spiral "again"
「今の俺は、華を幸せに出来る存在じゃない。寧ろ、苦しませてたのは…俺なんだ。
だから、俺が華の隣に居る資格はねぇよ。」
「海…。」
そうだよ
今の俺には資格は無い
こんなに体が縮んで
華を護る力も無いし
華を笑顔にする事も出来ない
俺は…無力だーー
「悪い…少し1人にしてくれ。」
俺は2人にそう告げて、長い廊下を走り出した。
「海っ!」
呼ばれても止まらない
何かから逃れるように
俺は走る速度を速めていった。