spiral "again"
「…。」
「その、思い出した訳じゃないんだけど…何となく、心がそう感じてるんだ。」
俺はずっと、『華』を忘れたのは小さくなったせいだと思ってた
けど今
元の体に戻っても、記憶に『華』は居なかった。
「なのに俺は、最低なこと言ったよな。…ゴメン。」
ーー誰だよ、ソイツーー
あの日、『華』はどれだけ傷ついたんだろう?
「あんなこと言った俺を、信じれないと思うけど…これだけは約束する。」
俺はドアに手を触れた。
この先にいる、『華』に届くように
「必ず思い出すから。」