spiral "again"
「私も、立ち止まってる時間は無い。」
確か、能力者協会のヨーロッパ支部はパリに在った筈
そこにいけば、何とかなるかもしれない
私は周りを見ながら少しずつ道を歩き出す。
早く、早く見つけないと…
建物を見ながら歩いていると、右肩が誰かにぶつかった。
『きゃっ!』
「あっ…すみません。」
頭を下げると、その人は彼氏と共に去っていく。
…愁
その時、何故か愁のことを思い出した。
「っ!違う違う!愁は関係無いんだから!」
そんな独り言を呟いていると、ふと目に入った、夜に点くのだろう、沢山のイルミネーション
「そっか…今日はーーー」