spiral "again"
「海。」
廊下で渚に呼び止められる。
「ちょっといいか?」
そう言って連れてこられたのは、階段の踊場だった。
「何だよ、話って。」
しかも、やけに深刻な顔してやがる。
何かあったのか?
「やっぱ、体に聞いた方が正直だよな…。」
「は…?」
何その意味深な発言!?
「な、なぎーーーっ!」
左手首に走る激痛に、俺は顔を歪めた。
渚は俺の手首を握る手に力を込める。
「やっぱな。」