spiral "again"

「だから華先輩。」

今漸く、楠木さんと目が合った。

嫌な予感が止まらない。

体が震え出した。





「海先輩と、別れて下さい。」



嫌な予感が、的中した。



「い…嫌だよ「本当に?」

私がやっと絞り出た言葉を、楠木さんは遮った。


「華先輩が本当に海先輩のことを好きなら、海先輩の本当の幸せを願うべきじゃないですか?」


楠木さんの言葉が私に重く突き刺さる。


私はーー
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