短編■ 一年中 半袖半ズボン
情けないかもしれないが、俺たち人間は環境をシカトして儲けに走るし、
正直地球規模で考えたら自分なんて微々な存在だろうと甘え、気安くクーラーのリモコンを取ってしまう。
だらだらとして甘えているんだ。
だから俺は思う。森を守ろうとか動物への同情心を煽るよりも、
恐怖心を植え付けるほうが、きっと真面目に考える。
地球が泣いているとか、地球がなくなりますより、
人間が死にます、人間が生活できなくなります、って恐怖を謡う方がいい。
でなければ、俺は無駄に割り箸を使うし、普通に車に乗る。
多分、死んでから気づく。
****
「…――どうだ?馬鹿みたい内容だろう?先生、こんな作文が読みたかったんだけどな?」
しんとした教室に向かい問い掛ける。