短編■ 一年中 半袖半ズボン


三十八歳の俺なりに、“小学三年生の思考”を思い出して書いた作文――…


優等生は偉いけれど、頭が良いのは素晴らしいけれど、

――“悪ふざけ”は小学生までの特権だから。



だから俺は、“生徒に悪ふざけ”を教えたいんだ。

中学になった時に痛いなと笑える小学生活を送って欲しいと思うから…


それはやはり、名門校の先生としては失格なのだろうか?




「先生、それは幼稚ですよ」

「情けないですよ」

「先生ってばゆとりみたいですね」


ハキハキ、キビキビ、意見を述べる生徒たち。


―――子供らしくない生徒たち。



…通じないのだろう。




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