ぷらすちっくレンズ

「えー、この前わたし、彼氏に迫られて〜」
「うそ、あんなブサイクで彼氏できたの？」
「わたしなんか、別の男子とプリクラ撮っていたのがばれて大変〜」
「マユミ〜、星学校のサッカー部紹介してよ」
「また、わたし太ったかなー、ブラも小さくなって、チョ〜ショック〜」
「さゆり、また別れたらしいよ、次の彼氏は大学生らしいよ〜」


「・・・」
「・・・」

「片岡さんや、、」
「なんだい、総司さんや、、」
「帰ろう」

われわれは、
この学校に置ける男子が
どのような扱いを
今後３年間受けるのかを
考えると、
背筋がぞっとするのであった。

「総司。朝倉みたいな輩は、世の中、唯一無二の存在だと思ったが、俺があまかった。世界には朝倉のような人種は、多いのかもな。俺，出家しようかな。」

片岡よ、出家しても何も変わらんぞ。
ただ、確かに我々は
この学校に置ける雑草で一生
日陰で暮らす事に
なるのかもしれないな。。

新組の男子生徒も
同じような心情なのだろうか。
ただ、君らには新校舎で
学べるという点において、
我々を追い抜いているのだ。
それだけでも、恵まれているよ。

新校舎から、
プレハブ校舎の下駄箱に
憂鬱な気持ちで戻るときだった。
担任から呼び止められた。

「沢田君！！」
「はい？」
「君、帰宅部希望だったけど、今日もらった、部活動で本当にいいのね？」
「はい？？」
「でも、よかったわ。せっかく高校生になったんだし。帰宅部じゃ、つまらないからね。」
「どんな部活動であっても、いいわ。がんばってね。」
「じゃ、気をつけて帰るのよ」
「はい？？？」

担任は、
俺と会話が成立していない
ことに、気づいて
いただけたのうだろうか。。
俺は、帰宅部以外を
申請したことなど記憶にはない。

「総司、、おまえ、部活に入るのか？」
「いや、俺、帰宅部に二重マルして提出したぞ。」

担任の意味がまったく、
わからずボーゼントする。
なんの陰謀だろうか。