ぷらすちっくレンズ
「朝倉憂さん」
「だれか」
「朝倉さんをみませんでしたか?」
はじめて、クラスメートだと
先ほど知った生徒に聞くだけ
無駄だろうと、心の中で
突っ込みながら隣りの席に目をやる。
そう、未だ見ぬ朝倉さんとやらは、
お隣さんらしい。
初回HRから、欠席する方である。
どんな人物であるか
興味があるのか思わない方が
おかしいと言うのが人間であり、
ちょっとした何かわからない
期待をもってしまうのが、
正常な15才の男子だろう。
断じて誓おう、この時は未だ
朝倉という同級生に何か
淡い希望をもっていたことを。
それが、こののち学生生活のすべてを
破壊されることになろうとも知らずに。
結局、謎のヒロイン朝倉さんは、
2限目の終わりまで
席に着く事はなかった。
もしかして、病弱、貧血、恥ずかしがりで
保健室に逃げん混んでいるのだろうかと
漫画でみる、萌え要素を
フル脳内妄想してみたが、
現実はそんなに甘くない。
などと考えているうちに
つつがなく自己紹介タイム、
校内施設の説明は終了。
トイレにも行きたいし、
校内をかるく探索することにした。
我が高校は、昭和初期から続く
伝統ある由緒正し〜き学校である
学校は当然この21世紀を迎えた
時代には味があるといえば、
聞こえはいいし、きっと歳をとれば
「うちの学校はよかったな〜」
なんていいのかもしれないが、
スミマセン。青少年にとっては
ボロでしかなく、環境は最悪。
流石にそろそろ、限界を超えたのか
段階的に旧校舎は取壊され、
最新鋭の校舎が高校生活に夢見る、
新年生を迎えるはずであった。
「だれか」
「朝倉さんをみませんでしたか?」
はじめて、クラスメートだと
先ほど知った生徒に聞くだけ
無駄だろうと、心の中で
突っ込みながら隣りの席に目をやる。
そう、未だ見ぬ朝倉さんとやらは、
お隣さんらしい。
初回HRから、欠席する方である。
どんな人物であるか
興味があるのか思わない方が
おかしいと言うのが人間であり、
ちょっとした何かわからない
期待をもってしまうのが、
正常な15才の男子だろう。
断じて誓おう、この時は未だ
朝倉という同級生に何か
淡い希望をもっていたことを。
それが、こののち学生生活のすべてを
破壊されることになろうとも知らずに。
結局、謎のヒロイン朝倉さんは、
2限目の終わりまで
席に着く事はなかった。
もしかして、病弱、貧血、恥ずかしがりで
保健室に逃げん混んでいるのだろうかと
漫画でみる、萌え要素を
フル脳内妄想してみたが、
現実はそんなに甘くない。
などと考えているうちに
つつがなく自己紹介タイム、
校内施設の説明は終了。
トイレにも行きたいし、
校内をかるく探索することにした。
我が高校は、昭和初期から続く
伝統ある由緒正し〜き学校である
学校は当然この21世紀を迎えた
時代には味があるといえば、
聞こえはいいし、きっと歳をとれば
「うちの学校はよかったな〜」
なんていいのかもしれないが、
スミマセン。青少年にとっては
ボロでしかなく、環境は最悪。
流石にそろそろ、限界を超えたのか
段階的に旧校舎は取壊され、
最新鋭の校舎が高校生活に夢見る、
新年生を迎えるはずであった。