ぷらすちっくレンズ
「あぁ、あんたもハブ組」
「あ、はい、そうなんです」
「ハブ組で、いきなりツイテいない者です。」
「ツイテない?」
「あ、はい。他の同級生は、
真新し〜い校舎で、希望に
燃えた高校生活を迎えるにも関わらず。
なぜだか何の不運か自分は、
あのプレハブ校舎で。、、」
「あんた、運だけで、ハブ組になったと思っているんだ。」
「え?」
「そうか、そういうノー天気なやつも、補欠要員としては必要なのか。」
「補欠?」
「そう、補欠。だって、あなた無自覚、無意識、無責任で、あのハブ組なんでしょ?」
「は?」
「いや、クラスの振り分けなんて、自分の意思じゃ。。」
「あんた、ほんとーに無防備、無計画、無神経、無能ね」
いや、そんな冷静に
罵倒されると何も言い返せないのですが。
「で、なに。担任にでも私を捜してこいって言われたの?」
「え、いや。そんな任務はうけたのではなく、トイレにいく途中だっただけで。」
「あ、そう。トイレはあっち。男子のトイレは少ないからね」
そう、この由緒ただしき学校は
俺が入学するまでは、女子校だったのだ。
少子化の影響からか、
昭和から続いた歴史に終止符をうち、
今年から、男子生徒にも門徒を
開いたのだが、元は女子校。
かつ、すべての新築校舎が
そろわないという条件のため
いざ、受験する男子生徒など
本当に数も少なく、
噂では受験した生徒全員が
合格したのではないかという、
なんとも不名誉な受験結果であった。
なぜ、そんな学校にオマエは
来たのかと問われたならば、
女の花園に憧れた訳でも
淡い恋心があるわけでもなく、
たまたま保険で受験して
合格がもらえたので
受験勉強が嫌になった。
という理由だけである。
設備も新しくなるというし、
まぁ何とかなるだろうと。
面倒がいやだった。
さっさと、受験勉強などからは
解放されたかったのだ。
将来の苦労は、将来なんとかすればいい。
いま、この受験勉強などという
苦痛から解放される目先の楽を
選んだ結果なのだ。
「あ、はい、そうなんです」
「ハブ組で、いきなりツイテいない者です。」
「ツイテない?」
「あ、はい。他の同級生は、
真新し〜い校舎で、希望に
燃えた高校生活を迎えるにも関わらず。
なぜだか何の不運か自分は、
あのプレハブ校舎で。、、」
「あんた、運だけで、ハブ組になったと思っているんだ。」
「え?」
「そうか、そういうノー天気なやつも、補欠要員としては必要なのか。」
「補欠?」
「そう、補欠。だって、あなた無自覚、無意識、無責任で、あのハブ組なんでしょ?」
「は?」
「いや、クラスの振り分けなんて、自分の意思じゃ。。」
「あんた、ほんとーに無防備、無計画、無神経、無能ね」
いや、そんな冷静に
罵倒されると何も言い返せないのですが。
「で、なに。担任にでも私を捜してこいって言われたの?」
「え、いや。そんな任務はうけたのではなく、トイレにいく途中だっただけで。」
「あ、そう。トイレはあっち。男子のトイレは少ないからね」
そう、この由緒ただしき学校は
俺が入学するまでは、女子校だったのだ。
少子化の影響からか、
昭和から続いた歴史に終止符をうち、
今年から、男子生徒にも門徒を
開いたのだが、元は女子校。
かつ、すべての新築校舎が
そろわないという条件のため
いざ、受験する男子生徒など
本当に数も少なく、
噂では受験した生徒全員が
合格したのではないかという、
なんとも不名誉な受験結果であった。
なぜ、そんな学校にオマエは
来たのかと問われたならば、
女の花園に憧れた訳でも
淡い恋心があるわけでもなく、
たまたま保険で受験して
合格がもらえたので
受験勉強が嫌になった。
という理由だけである。
設備も新しくなるというし、
まぁ何とかなるだろうと。
面倒がいやだった。
さっさと、受験勉強などからは
解放されたかったのだ。
将来の苦労は、将来なんとかすればいい。
いま、この受験勉強などという
苦痛から解放される目先の楽を
選んだ結果なのだ。