SEVENTEEN ~アルト吹きの永遠~
中学校のとき

迷いなく吹奏楽部に入った

憧れの楽器に触れることができて
すごくうれしいし、楽しいし

そんな日々が続くと思っていたけれど



私はアルトサックスに合格した。
10人いた希望者の中で一人オーディションに合格したから。

でも、周りの人たちはそうよく思わなかったみたい。

アルトから落ちた人たちがよく言っていたらしい。

「伊藤雅ってね、アルトに合格したやつ。
あいつ先生に気に入られようとしてたんだよ」

「あぁ!だから先生、みやびをアルトに合格させたんだ。」
「ありえない。うざ」
「あ!みやびが先生によくうちらの悪口言ってるって聞いたよ!」
「まじ?ありえない!」


偶然、部活中トイレに行こうとしたとき
戸の向こう側からそんな話が聞こえてきた。
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