SEVENTEEN ~アルト吹きの永遠~
・・・そんなことしてないよ・・・

そう言いに行きたかったけれど
怖くてドアノブから手を離した。

それからもどんどんひどくなる悪口を
ただただ動かない体が聞いていた。


きっと最初はアルトに受からなかった人たちが
自分たちを励ますようにそんなことを言っていたんだって
友達も言ってくれていた。

そんな友達がいたのに

ある日、部室に行くと
いつも駆け寄ってくる友達の美依子がいない。

おかしいなぁって思いながら
準備室に入っていくと

いつも悪口を言っていた人たちと
美依子が一緒にいた。

美依子は私のことを気遣って
そこ子たちとはいなかったのに

「美依子??」

呼びかけてみるとみんなこっちをにらんで

「消えれば」
って言い残して私の横を通り過ぎていった

美依子までつんとしてこっちを見てくれない。

。。。なんで!
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