ワタシノタイヨウ
夏休みの間、部活がある日は必ず彼に会いに行ってみた。
でも私が学校にいるのを知ってかその時ばかりは毎回職員室に彼はいた。
何度か勇気を出して職員室に入り声をかけてみるものの、
「用がないなら、早く帰れ。」
そう冷たくあしらわれてしまう。
そんな様子を見た今井先生が、横から口をはさんでくる。
「青山先生冷たいなぁ。よし、僕が相手してあげるよ、鈴原♪」
ニコニコ笑いながら、こっちおいでと手招きをしている。
『結構ですっ!』
私は今井先生を睨みつけ、職員室を出て行った。
「なんだよ、つれないなぁ。」
そんな今井先生の呟きが聞こえてきたけど、私は振り返る事はなかった。
仕方ないので家に帰ろうと駅に向かって歩いていると、後ろから私を呼ぶ声が聞こえてきた。
「お〜い、カスミ先輩〜待って」
私はその声に反応し振り返る。
そこにはユウ君が手を振りながら走って来る姿が目に入った。
『ユウ君……』
実は最近ユウ君とは、必要以上に接するのをさけていた。
やっぱり私は先生が好きで、ユウ君の気持ちに答える事は出来ないから……
そう思うとなんだかユウ君とどう接したらいいかわからなかった。
(先生も私に対して、こんな気持ちなのかなぁ…)
「カスミ先輩?」
声をかけられはっと我に返る。
目の前にユウ君が顔を覗き込むようにして立っていた。
「一緒に帰ろ。」
ユウ君はニコっと笑う。
私は一瞬迷ったけど、その笑顔に負けてしまった。
『うん、いいよ。』
そして二人並んで歩き出した。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
でも私が学校にいるのを知ってかその時ばかりは毎回職員室に彼はいた。
何度か勇気を出して職員室に入り声をかけてみるものの、
「用がないなら、早く帰れ。」
そう冷たくあしらわれてしまう。
そんな様子を見た今井先生が、横から口をはさんでくる。
「青山先生冷たいなぁ。よし、僕が相手してあげるよ、鈴原♪」
ニコニコ笑いながら、こっちおいでと手招きをしている。
『結構ですっ!』
私は今井先生を睨みつけ、職員室を出て行った。
「なんだよ、つれないなぁ。」
そんな今井先生の呟きが聞こえてきたけど、私は振り返る事はなかった。
仕方ないので家に帰ろうと駅に向かって歩いていると、後ろから私を呼ぶ声が聞こえてきた。
「お〜い、カスミ先輩〜待って」
私はその声に反応し振り返る。
そこにはユウ君が手を振りながら走って来る姿が目に入った。
『ユウ君……』
実は最近ユウ君とは、必要以上に接するのをさけていた。
やっぱり私は先生が好きで、ユウ君の気持ちに答える事は出来ないから……
そう思うとなんだかユウ君とどう接したらいいかわからなかった。
(先生も私に対して、こんな気持ちなのかなぁ…)
「カスミ先輩?」
声をかけられはっと我に返る。
目の前にユウ君が顔を覗き込むようにして立っていた。
「一緒に帰ろ。」
ユウ君はニコっと笑う。
私は一瞬迷ったけど、その笑顔に負けてしまった。
『うん、いいよ。』
そして二人並んで歩き出した。
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