ワタシノタイヨウ
第九話 心の傷
秋も深まり、頬をかすめる風も冷たくなってきた。
窓からは秋の透き通った青空と、心地いい太陽の陽射しが覗いている。
彼の吐くタバコの煙りがゆらゆらと窓の外に消えるのを、私は隣りでぼけっと眺めていた。
最近は二人の周りをゆっくり流れる穏やかな時間が私のお気に入りなっていた。
「カスミ、そろそろ部活行ってこい。」
タバコを消しながら、さっきまで窓の外に向けられていた視線を私に移す。
『えぇ〜まだ15分しかたってないよ…』
私が少し不満そうに言うと、彼は優しく頭を叩く。
「オレはこれから会議なの。だからお前は部活に行って来い。」
『…は〜い。』
私はしぶしぶカバンを持って立ち上がり、少しうつむきながらドアに向かって歩き出す。
すると後ろからふわりと優しく抱きしめられた。
『先生…!?』
「そんな顔するなよ。オレだってもっと一緒にいたいんだ。明日は部活無い日だろ。ずっと一緒にいられるから。」
そう言ってぎゅっと抱きしめる腕に力が入る。
『うん…』
「夜連絡するよ。」
彼は後ろから私の顔を覗き込んで微笑んだ。
『じゃあ部活行ってくるね。』
私はとびっきりの笑顔を彼に返し部屋を出た。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
窓からは秋の透き通った青空と、心地いい太陽の陽射しが覗いている。
彼の吐くタバコの煙りがゆらゆらと窓の外に消えるのを、私は隣りでぼけっと眺めていた。
最近は二人の周りをゆっくり流れる穏やかな時間が私のお気に入りなっていた。
「カスミ、そろそろ部活行ってこい。」
タバコを消しながら、さっきまで窓の外に向けられていた視線を私に移す。
『えぇ〜まだ15分しかたってないよ…』
私が少し不満そうに言うと、彼は優しく頭を叩く。
「オレはこれから会議なの。だからお前は部活に行って来い。」
『…は〜い。』
私はしぶしぶカバンを持って立ち上がり、少しうつむきながらドアに向かって歩き出す。
すると後ろからふわりと優しく抱きしめられた。
『先生…!?』
「そんな顔するなよ。オレだってもっと一緒にいたいんだ。明日は部活無い日だろ。ずっと一緒にいられるから。」
そう言ってぎゅっと抱きしめる腕に力が入る。
『うん…』
「夜連絡するよ。」
彼は後ろから私の顔を覗き込んで微笑んだ。
『じゃあ部活行ってくるね。』
私はとびっきりの笑顔を彼に返し部屋を出た。
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