ワタシノタイヨウ
待ちにまった放課後…。
廊下を足早に歩いていると、ちょうど階段を登りかけた時、後ろから声をかけられた。
「そんなに急いでどこ行くの?」
振り返ると今井先生だった。
(げっ…!!)
いつものニコニコした笑顔でこちらに歩いて来る。
(うわぁ、嫌な人に会っちゃったよ〜。どうしよう…)
私は動揺を悟られないよう慎重に答えた。
『佐野先輩に用事があって…3年生の教室へ…』
テニス部の先輩に用があると嘘をつく。
今井先生は私をじっと見つめた後意地悪な表情でニヤっと笑った。
「3年の教室って下の階だよ。」
『あっ…!』
彼がいる部屋はこの階の上だったので、上の階に行こうと階段に足をかけていた。
『アハッ…急いでたから間違えちゃった。アハハハハ…』
私は慌てて下の階に続く階段へ体の方向を変える。
『じゃあ先生、私急ぐんで…さようなら。』
早口でそう言い、ニコリと微笑んで走り出す。
「おい、走ると危ないぞ〜」
背中越しに今井先生の声が聞こえたけど、私は一刻も早くその場から立ち去ろうと必死に走った。
(ハア〜大丈夫だったかな…)
今井先生に変なふうに思われなかったか少し不安になりながら、遠回りして彼の部屋の前までなんとか辿り着いた。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
廊下を足早に歩いていると、ちょうど階段を登りかけた時、後ろから声をかけられた。
「そんなに急いでどこ行くの?」
振り返ると今井先生だった。
(げっ…!!)
いつものニコニコした笑顔でこちらに歩いて来る。
(うわぁ、嫌な人に会っちゃったよ〜。どうしよう…)
私は動揺を悟られないよう慎重に答えた。
『佐野先輩に用事があって…3年生の教室へ…』
テニス部の先輩に用があると嘘をつく。
今井先生は私をじっと見つめた後意地悪な表情でニヤっと笑った。
「3年の教室って下の階だよ。」
『あっ…!』
彼がいる部屋はこの階の上だったので、上の階に行こうと階段に足をかけていた。
『アハッ…急いでたから間違えちゃった。アハハハハ…』
私は慌てて下の階に続く階段へ体の方向を変える。
『じゃあ先生、私急ぐんで…さようなら。』
早口でそう言い、ニコリと微笑んで走り出す。
「おい、走ると危ないぞ〜」
背中越しに今井先生の声が聞こえたけど、私は一刻も早くその場から立ち去ろうと必死に走った。
(ハア〜大丈夫だったかな…)
今井先生に変なふうに思われなかったか少し不安になりながら、遠回りして彼の部屋の前までなんとか辿り着いた。
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