ワタシノタイヨウ
部屋に入ると、いつものように机に向かって仕事をしている彼の背中が目に入る。
「遅かったな。」
私が近づくと彼は仕事の手を止め振り返りながら言った。
『あ…途中で今井先生に会って、遠回りしてたから…』
私は彼の隣りに座る。急いで来たので少し息が上がっていた。
「そっか…大丈夫か。」
『うん、平気。』
心配そうに見つめる彼に微笑む。
ふと段ボールの山が目に入った。
『先生、また段ボール箱増えてない?』
いくらか整理して減っていた段ボール箱がまた増えていた。
「ああ、今日またいくつかここに運び込まれたからな。」
『んじゃ、私が棚にしまってあげるよ。これじゃ狭くて邪魔だもんね。』
そう言ってカバンを椅子に置き、私は立ち上がる。
「悪いな。これ終わったらオレもやるから。」
『うん。』
私は段ボール箱の前にしゃがみ込むと、ベリベリとガムテープを剥がし始める。
「右から3番目の棚の真ん中あたりが空いてるから、適当に並べといてくれればいいからな。」
『はぁ〜い。』
私は箱から何冊か取り出しては棚に並べる作業をしばらく続けた。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
「遅かったな。」
私が近づくと彼は仕事の手を止め振り返りながら言った。
『あ…途中で今井先生に会って、遠回りしてたから…』
私は彼の隣りに座る。急いで来たので少し息が上がっていた。
「そっか…大丈夫か。」
『うん、平気。』
心配そうに見つめる彼に微笑む。
ふと段ボールの山が目に入った。
『先生、また段ボール箱増えてない?』
いくらか整理して減っていた段ボール箱がまた増えていた。
「ああ、今日またいくつかここに運び込まれたからな。」
『んじゃ、私が棚にしまってあげるよ。これじゃ狭くて邪魔だもんね。』
そう言ってカバンを椅子に置き、私は立ち上がる。
「悪いな。これ終わったらオレもやるから。」
『うん。』
私は段ボール箱の前にしゃがみ込むと、ベリベリとガムテープを剥がし始める。
「右から3番目の棚の真ん中あたりが空いてるから、適当に並べといてくれればいいからな。」
『はぁ〜い。』
私は箱から何冊か取り出しては棚に並べる作業をしばらく続けた。
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