ワタシノタイヨウ
次の日は雨だった。
昼休み、私は窓の外を眺めながら昨日の事を思い出していた。
昨日あれからしばらく動く事が出来ず、ベンチで一人泣いていた。
私はもっと彼の事が知りたくて、もっと彼の心に近づきたくて‥。
こんなに他人の事を考えるのは初めてだった。
私の頭の中は、彼の事でいっぱいになっていた。
『雨かぁ。私の心と一緒‥』
私がひとりポツリと呟くとそこへ
「何が一緒なの?」
と、親友のツキコがお昼を持ってやって来た。
私は『ん〜別に〜』とごまかす。
彼女とは1年の時、何となく気が合い自然と一緒にいるようになった。
ただ彼女は幼い頃から身体が弱いらしく、時々入院して学校を休んでいた。
2年になってからも、つい最近まで入院していた彼女は、
「また、カスミと同じクラスでよかったぁ。」
と、お弁当を食べながら私に微笑んだ。
『うん、そうだね。』
私は元気になったツキコに軽く笑顔を見せる。
そしてパンを一口かじり、やみそうもない雨を見つめながらため息をついた。
(今日先生の授業無くてよかったな。昨日の今日じゃ、まだ顔合わせずらいもんね‥でもどうしよう。このままなんてヤダな‥)
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
昼休み、私は窓の外を眺めながら昨日の事を思い出していた。
昨日あれからしばらく動く事が出来ず、ベンチで一人泣いていた。
私はもっと彼の事が知りたくて、もっと彼の心に近づきたくて‥。
こんなに他人の事を考えるのは初めてだった。
私の頭の中は、彼の事でいっぱいになっていた。
『雨かぁ。私の心と一緒‥』
私がひとりポツリと呟くとそこへ
「何が一緒なの?」
と、親友のツキコがお昼を持ってやって来た。
私は『ん〜別に〜』とごまかす。
彼女とは1年の時、何となく気が合い自然と一緒にいるようになった。
ただ彼女は幼い頃から身体が弱いらしく、時々入院して学校を休んでいた。
2年になってからも、つい最近まで入院していた彼女は、
「また、カスミと同じクラスでよかったぁ。」
と、お弁当を食べながら私に微笑んだ。
『うん、そうだね。』
私は元気になったツキコに軽く笑顔を見せる。
そしてパンを一口かじり、やみそうもない雨を見つめながらため息をついた。
(今日先生の授業無くてよかったな。昨日の今日じゃ、まだ顔合わせずらいもんね‥でもどうしよう。このままなんてヤダな‥)
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