ワタシノタイヨウ
放課後……。
「カスミ、今日もあれやるの?」
ツキコは私の耳元で囁く。
『もちろん!』
笑顔でそう答える私に、
「後つけて見てるだけじゃなくて、早く話しかけてみたら。頑張れよ。」
ポンっと肩を叩き、笑顔で私を励ましてくれる。
「じゃあまた明日ね。」
と手を振りながらツキコは教室を後にした。
(わかってるよ。今日こそは…)
私はカバンを手に持ち、いつものように先生を探しに出る。
職員室と裏庭には姿は見えない。
(今日は資料室かな…それなら都合がいいかも…)
そう思った私は、ドキドキしながら資料室へ向かった。
ドアの前で立ち止まり、深呼吸を何度かする。
(よし…)
私は覚悟を決め、ドアを2回ノックした。
少し間があってから、
「…はい。」
彼の声だった。
やっぱりここにいた。
私はドアに手をかける。
『失礼しま〜す。』
勢いよくドアを開けると、彼が驚いた顔で振り向いた。
「鈴原…」彼が小さく呟く。
私は心の中で(平常心、平常心)と思いながら、大きく息を吸い、
『すいません。今日の授業で解らない所があって…教えて欲しいんですけど。』
元気よく笑顔でそう言うと、彼は私の勢いに少し呆気にとられ、しばらく私の顔を見つめていた。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
「カスミ、今日もあれやるの?」
ツキコは私の耳元で囁く。
『もちろん!』
笑顔でそう答える私に、
「後つけて見てるだけじゃなくて、早く話しかけてみたら。頑張れよ。」
ポンっと肩を叩き、笑顔で私を励ましてくれる。
「じゃあまた明日ね。」
と手を振りながらツキコは教室を後にした。
(わかってるよ。今日こそは…)
私はカバンを手に持ち、いつものように先生を探しに出る。
職員室と裏庭には姿は見えない。
(今日は資料室かな…それなら都合がいいかも…)
そう思った私は、ドキドキしながら資料室へ向かった。
ドアの前で立ち止まり、深呼吸を何度かする。
(よし…)
私は覚悟を決め、ドアを2回ノックした。
少し間があってから、
「…はい。」
彼の声だった。
やっぱりここにいた。
私はドアに手をかける。
『失礼しま〜す。』
勢いよくドアを開けると、彼が驚いた顔で振り向いた。
「鈴原…」彼が小さく呟く。
私は心の中で(平常心、平常心)と思いながら、大きく息を吸い、
『すいません。今日の授業で解らない所があって…教えて欲しいんですけど。』
元気よく笑顔でそう言うと、彼は私の勢いに少し呆気にとられ、しばらく私の顔を見つめていた。
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