ワタシノタイヨウ
第四話 過去
あれ以来、私は何度か勉強を教わりに彼の所へ通っていた。


さすがに毎日押しかけるのは迷惑かと思い、とりあえず1日置きに行ってみる。


彼は私が来てもイヤな顔せず…
(単に無表情なだけだけど‥)
勉強を教えてくれていた。


(う〜ん‥でも何考えてるかわかんない!?)


初めの頃に比べれば、だいぶ彼も打ち解けてきたのか、勉強以外の事も少しずつ喋ってくれるようになっていたし、時々笑顔も見せてくれてはいたけど。


ぼんやりと彼の事を考えていると


「ねえ、今日も行くの?」


休み時間、ツキコが私のとこに来て楽しそうに聞く。


『う〜ん。実はここ何日か放課後捕まらなくて会ってないんだ。でも今日も行ってみるけどね。』


少し元気なく言う私を見て、


「そっかぁ。何かあったら話し聞くから言ってね。」


そう言ってツキコは優しく微笑んだ。

私は彼女の言葉が嬉しくて、とても心強かった。


(今日は会えるといいなぁ。)


授業では会っていたけど、放課後は直接会話が出来る為、早く会いたくて仕方なかった。


授業中も上の空で、放課後がくるのを今か今かと待ちわびていた。



*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
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