ワタシノタイヨウ
第五話 先生と後輩
『失礼しま〜す。青山先生いますかぁ。』
昨日の今日で、どうしようか迷ったけど、私は次の日の放課後、彼に会いに資料室へ来ていた。
彼の過去についてはプライベートな事だったので、ツキコには詳しく話せなかったけど、それでも彼女は「がんばれ」と笑顔で応援してくれた。
彼女に勇気を貰った私は、今こうして彼に会いに来ている。
彼は私の声に気づくと後ろを振り返り、
「いるよ。」
そう言って、また机の方へ向く。
(ん〜昨日あんな事あったのに。相変わらず無愛想だなぁ。)
もっと違うリアクションを期待していた私は、いつもと変わらない彼の態度にちょっと拍子抜けしてしまった。
でも私は彼のそんな所が好きだった。
私はドアをそっと後ろ手に閉め、彼のそばへ近づく。
(そう言えば…この部屋来るの、あの日以来…久しぶりだな。)
私はふいに思い出した。
彼に告白した事を……。
思い出したとたん、急に顔が熱くなってくる。
(私勢いで告ったんだった!って返事はないし、覚えてるかもわかんないしな…。)
私がそんなことを考えながら、彼のそばに立っていると、
「おい、何赤い顔して突っ立ってんだ?」
彼が私をじっと見つめていた。
『えっ、な、なんかこの部屋暑くないですか?』
私は慌てて手でパタパタ顔をあおぐ仕草を見せごまかす。
あやしい…と言った表情で、彼はジーっと私の顔を見ていたが、
「もう、夏だからな…。」
そう言って彼は、窓の外の青空を眩しそうに見つめる。
全開に開かれた窓から、少し生暖かい風が入ってきた。
いつの間にか7月に入り、もうすぐ夏休みになろうとしている。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
昨日の今日で、どうしようか迷ったけど、私は次の日の放課後、彼に会いに資料室へ来ていた。
彼の過去についてはプライベートな事だったので、ツキコには詳しく話せなかったけど、それでも彼女は「がんばれ」と笑顔で応援してくれた。
彼女に勇気を貰った私は、今こうして彼に会いに来ている。
彼は私の声に気づくと後ろを振り返り、
「いるよ。」
そう言って、また机の方へ向く。
(ん〜昨日あんな事あったのに。相変わらず無愛想だなぁ。)
もっと違うリアクションを期待していた私は、いつもと変わらない彼の態度にちょっと拍子抜けしてしまった。
でも私は彼のそんな所が好きだった。
私はドアをそっと後ろ手に閉め、彼のそばへ近づく。
(そう言えば…この部屋来るの、あの日以来…久しぶりだな。)
私はふいに思い出した。
彼に告白した事を……。
思い出したとたん、急に顔が熱くなってくる。
(私勢いで告ったんだった!って返事はないし、覚えてるかもわかんないしな…。)
私がそんなことを考えながら、彼のそばに立っていると、
「おい、何赤い顔して突っ立ってんだ?」
彼が私をじっと見つめていた。
『えっ、な、なんかこの部屋暑くないですか?』
私は慌てて手でパタパタ顔をあおぐ仕草を見せごまかす。
あやしい…と言った表情で、彼はジーっと私の顔を見ていたが、
「もう、夏だからな…。」
そう言って彼は、窓の外の青空を眩しそうに見つめる。
全開に開かれた窓から、少し生暖かい風が入ってきた。
いつの間にか7月に入り、もうすぐ夏休みになろうとしている。
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