ワタシノタイヨウ
ある日の休み時間、廊下を歩いていると、誰かに後ろから呼び止められた。
「鈴原カスミ…ちょっといいか?」
『はい?』
振り返ると彼だった。
(えっ、青山先生!今私の名前呼んだよね…覚えてくれてるんだ。)
なんだか、嬉しくなって自然と笑顔になる。
「次、お前のクラスの授業で使う実験道具運ぶの手伝ってくれないか。」
彼の声を聞いていると、私の心臓がトクンと音をたてて鳴った。
それを悟られないよう笑顔で
『いいですよ。』
と答え、彼の後をついて行く。
準備室に入ると彼は、
「そこで待ってて。」
と言い道具を揃え始めた。
私が彼の横顔を見つめていると、
「何?」
と不意に彼が口を開く。
私は少しびっくりしたけど、思い切ってあの日の事を聞いてみる事にした。
『あの…先生…始業式の朝、桜の木の下で会いましたよね。って覚えてないかもしれないけど…私先生の事見たんです。ほら、空を見上げてて…』
すると彼は話しを遮るように、
「人違いじゃないか…。じゃあこれ持って。」
と私に荷物を渡し部屋を出た。
『えっ?』
予想外の言葉に驚き、私はあわてて彼の後を追う。
声をかけようとしたけど、話しかけるなオーラが出ていた。
私はその後ろ姿を見つめながら、何も聞けずにただ彼の背中をじっと見つめていた。
あの日見た彼は、絶対先生だった。なぜ彼は隠すのだろうか…。
私の心はモヤモヤしてすっきりしない。
私は、授業中ずっと彼を見つめていた。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
「鈴原カスミ…ちょっといいか?」
『はい?』
振り返ると彼だった。
(えっ、青山先生!今私の名前呼んだよね…覚えてくれてるんだ。)
なんだか、嬉しくなって自然と笑顔になる。
「次、お前のクラスの授業で使う実験道具運ぶの手伝ってくれないか。」
彼の声を聞いていると、私の心臓がトクンと音をたてて鳴った。
それを悟られないよう笑顔で
『いいですよ。』
と答え、彼の後をついて行く。
準備室に入ると彼は、
「そこで待ってて。」
と言い道具を揃え始めた。
私が彼の横顔を見つめていると、
「何?」
と不意に彼が口を開く。
私は少しびっくりしたけど、思い切ってあの日の事を聞いてみる事にした。
『あの…先生…始業式の朝、桜の木の下で会いましたよね。って覚えてないかもしれないけど…私先生の事見たんです。ほら、空を見上げてて…』
すると彼は話しを遮るように、
「人違いじゃないか…。じゃあこれ持って。」
と私に荷物を渡し部屋を出た。
『えっ?』
予想外の言葉に驚き、私はあわてて彼の後を追う。
声をかけようとしたけど、話しかけるなオーラが出ていた。
私はその後ろ姿を見つめながら、何も聞けずにただ彼の背中をじっと見つめていた。
あの日見た彼は、絶対先生だった。なぜ彼は隠すのだろうか…。
私の心はモヤモヤしてすっきりしない。
私は、授業中ずっと彼を見つめていた。
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