ワタシノタイヨウ
とりあえず、今井先生に気づかれないよう背中を向けて友達と話していた。
でも、しばらくすると…
「鈴原〜やっと来てくれたなぁ」
今井先生は後ろから勢いよく私の首に腕を回し飛びついてきた。
『きゃっ!』
私は驚いて大きな声を上げる。
「鈴原〜驚きすぎ〜。ってかお前なにずっとサボってるんだよ。」
首に回した腕を自分の方へ少し引き寄せると、もう片方の手で私の頭をグリグリとする。
『い、いたっ。先生、ごめんなさい。』
そんなやり取りを、まわりはケラケラ笑って見ていた。
時々今井先生に絡まれながらも、みんな和気あいあいと部活は進んでいく。
(やっぱりたまに体動かすと気持ちいいなぁ。)
少し休憩しようとベンチに座るとユウ君が駆け寄って来て隣りに座った。
「なぁ、あの女子の新しい顧問、なんかうざくねぇ?」
ユウ君はしかめっつらで、私の耳元で周りに聞こえないよう小声で話しかける。
『う〜ん。確かにちょっとうざいかなぁ。私は苦手かも……』
「だよなぁ!」
急に表情がパアっと明るくなり、嬉しそうにニコニコしている。
かと思うと少し怒った顔をして、
「あいつ、女子にベタベタしすぎじゃない?……さっきだって先輩に抱きつきやがって……」
最後の方は声が小さくて聞き取れなかった私は、
『えっ何?』
と聞き返すと、ユウ君は少し焦って顔を赤らめると
「な、なんでもねぇ。それより勝負しようぜ。」
と言って私の腕を取りコートへ引っ張って行った。
(ころころ表情が変わって、面白いなぁ。)
私の腕を引っ張り歩いているユウ君の背中を、なんだかほほえましく思いなから見つめていた。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
でも、しばらくすると…
「鈴原〜やっと来てくれたなぁ」
今井先生は後ろから勢いよく私の首に腕を回し飛びついてきた。
『きゃっ!』
私は驚いて大きな声を上げる。
「鈴原〜驚きすぎ〜。ってかお前なにずっとサボってるんだよ。」
首に回した腕を自分の方へ少し引き寄せると、もう片方の手で私の頭をグリグリとする。
『い、いたっ。先生、ごめんなさい。』
そんなやり取りを、まわりはケラケラ笑って見ていた。
時々今井先生に絡まれながらも、みんな和気あいあいと部活は進んでいく。
(やっぱりたまに体動かすと気持ちいいなぁ。)
少し休憩しようとベンチに座るとユウ君が駆け寄って来て隣りに座った。
「なぁ、あの女子の新しい顧問、なんかうざくねぇ?」
ユウ君はしかめっつらで、私の耳元で周りに聞こえないよう小声で話しかける。
『う〜ん。確かにちょっとうざいかなぁ。私は苦手かも……』
「だよなぁ!」
急に表情がパアっと明るくなり、嬉しそうにニコニコしている。
かと思うと少し怒った顔をして、
「あいつ、女子にベタベタしすぎじゃない?……さっきだって先輩に抱きつきやがって……」
最後の方は声が小さくて聞き取れなかった私は、
『えっ何?』
と聞き返すと、ユウ君は少し焦って顔を赤らめると
「な、なんでもねぇ。それより勝負しようぜ。」
と言って私の腕を取りコートへ引っ張って行った。
(ころころ表情が変わって、面白いなぁ。)
私の腕を引っ張り歩いているユウ君の背中を、なんだかほほえましく思いなから見つめていた。
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