ワタシノタイヨウ
あっという間に夏休みに入り、すでに一週間が過ぎていた。
私は彼に会いたいが為に、部活のある日は学校へ行った。
部活が終わった後は、日課のように資料室を覗きに行く。
まあ、毎回いるわけではないけど少しでもいい…彼に会いたい…声が聞きたい…そんな気持ちから、私の足は自然と彼のもとへ向かっていたのだ。
そんな私は、もちろん今日も部活に来ていた。
セミの鳴き声が暑さを一層強め、真っ青な空に、太陽がこれでもかって言うほどギラギラとした攻撃的な陽射しを地上へ発している。
私は少し動いただけで体力が奪われ、ちょくちょくベンチに座って休んでいた。
それを見ていたユウ君が、近づいてきて私の隣りに座る。
「カスミ先輩休憩し過ぎ。さっきから何回休んでんだよ。」
『だって〜この暑さ、マジ無理っ!!』
私は少しでもこの殺人的な陽射しから逃れようと、頭からタオルをかぶった。
「なんだよ、最近真面目に部活来てるなって思って、ちょっと見直してやったのに、やっぱ根性ねぇなぁ。」
『………』
「オレ夏って好きだけど、先輩は?」
『………』
私は返事をする気力もなくずっと黙っていた。
(喋ったら体力なくなりそぉ…)
ユウ君は「ちっ」と舌打ちをすると、タオルの上から私の頭をグリグリっとしてきた。
『ちょっ、い、痛〜い!』
「オレを無視するからだ!」
『だって、暑くて喋る元気もないよぉ〜』
私がそう言うと、今度は頭をグシャグシャっとしてくる。
私たちはいつものように、キャーキャー言いながら騒いでいた。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
私は彼に会いたいが為に、部活のある日は学校へ行った。
部活が終わった後は、日課のように資料室を覗きに行く。
まあ、毎回いるわけではないけど少しでもいい…彼に会いたい…声が聞きたい…そんな気持ちから、私の足は自然と彼のもとへ向かっていたのだ。
そんな私は、もちろん今日も部活に来ていた。
セミの鳴き声が暑さを一層強め、真っ青な空に、太陽がこれでもかって言うほどギラギラとした攻撃的な陽射しを地上へ発している。
私は少し動いただけで体力が奪われ、ちょくちょくベンチに座って休んでいた。
それを見ていたユウ君が、近づいてきて私の隣りに座る。
「カスミ先輩休憩し過ぎ。さっきから何回休んでんだよ。」
『だって〜この暑さ、マジ無理っ!!』
私は少しでもこの殺人的な陽射しから逃れようと、頭からタオルをかぶった。
「なんだよ、最近真面目に部活来てるなって思って、ちょっと見直してやったのに、やっぱ根性ねぇなぁ。」
『………』
「オレ夏って好きだけど、先輩は?」
『………』
私は返事をする気力もなくずっと黙っていた。
(喋ったら体力なくなりそぉ…)
ユウ君は「ちっ」と舌打ちをすると、タオルの上から私の頭をグリグリっとしてきた。
『ちょっ、い、痛〜い!』
「オレを無視するからだ!」
『だって、暑くて喋る元気もないよぉ〜』
私がそう言うと、今度は頭をグシャグシャっとしてくる。
私たちはいつものように、キャーキャー言いながら騒いでいた。
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