ワタシノタイヨウ

私は彼に会いに行く前に、アイスでも買って一緒に食べようと考えつき、一度学校を出てコンビニへ向かった。


空を見上げると、相変わらず肌に突き刺さるような陽射しを発している太陽に、私は思わず目を細める。


（今日はマジ暑いなぁ〜）


早く冷たいものを持って彼の所へ行こうと、コンビニへ急いだ。


その姿をユウ君に見られていた事に気づかずに…。


私は素早く買い物を済ませるとコンビニを飛び出し、学校へ向かって走り出す。




「神尾どうした〜。腹減ったから早く行くぞ〜。」


ユウ君は学校へ逆戻りする私の姿を立ち止まって見つめていた。


「すんませ〜ん。オレ忘れ物したみたいで…先行ってて下さい。」


ユウ君はみんなにそう言って手を上げると、私の後を追うように学校へ戻っていった。




私はほどなくして学校へ再び着くと、真っ直ぐ彼のいる部屋へと向かっていた。


（アイス溶けてないかなぁ…）


少し心配になりながら、誰もいない廊下を小走りに、部屋の前まで行く。


走った為汗をかいていた私は、素早くタオルで汗を拭き取り、スプレーを首筋にシューっとかけた。


（とりあえず、これでよし。）


そして呼吸を整えドアを２回ノックする。


『失礼しま〜す。』


私は勢いよくドアを開けた。



そんな私の姿をユウ君はじっと見つめていた…。



＊‥＊‥＊‥＊‥＊‥＊‥＊‥＊