ワタシノタイヨウ
早く用事を済ませて彼を捜したい私は、少しそわそわしていた。
そんな私を見て今井先生は、
「何か用事でもあった?手伝わせちゃって悪いね。」
と申し訳なさそうに言う。さすがの私も、
『いえ、大丈夫ですよ。』
と一応愛想笑いを見せ、そして何気なく
『あの…青山先生ってどこにいるか知ってます?』
と彼の居場所を今井先生に聞いてみた。そんな私を見て、
「あ〜やっと笑ったね。鈴原とはほとんど話した事ないから嫌われてるのかと思ったよ。でも青山先生のファンだったのか〜。残念だなぁ。」
と今井先生は少しおどけたように言った。
『そ、そんなことないですよ。』
私は慌てて否定したけど、
「照れる事ないよ。でも彼職員室にはいなかったな。まだ帰ってないはずだけど。」
と言い資料室で荷物を降ろす。
部屋を出ようとした時、私はふと窓の外を見た。
すると裏庭にあるベンチに横になっている人が見える。
本で顔が隠れていたけど、私にはすぐに彼だと分かった。
私は彼がいなくならないうちに裏庭へ行かなくちゃと思い、前にいる先生の横をすり抜け
『じゃあ失礼します。』
と一言いって裏庭へ急いだ。後ろから、
「ありがとな〜」
と言う先生の声は、もう私の耳には入ってこなかった。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
そんな私を見て今井先生は、
「何か用事でもあった?手伝わせちゃって悪いね。」
と申し訳なさそうに言う。さすがの私も、
『いえ、大丈夫ですよ。』
と一応愛想笑いを見せ、そして何気なく
『あの…青山先生ってどこにいるか知ってます?』
と彼の居場所を今井先生に聞いてみた。そんな私を見て、
「あ〜やっと笑ったね。鈴原とはほとんど話した事ないから嫌われてるのかと思ったよ。でも青山先生のファンだったのか〜。残念だなぁ。」
と今井先生は少しおどけたように言った。
『そ、そんなことないですよ。』
私は慌てて否定したけど、
「照れる事ないよ。でも彼職員室にはいなかったな。まだ帰ってないはずだけど。」
と言い資料室で荷物を降ろす。
部屋を出ようとした時、私はふと窓の外を見た。
すると裏庭にあるベンチに横になっている人が見える。
本で顔が隠れていたけど、私にはすぐに彼だと分かった。
私は彼がいなくならないうちに裏庭へ行かなくちゃと思い、前にいる先生の横をすり抜け
『じゃあ失礼します。』
と一言いって裏庭へ急いだ。後ろから、
「ありがとな〜」
と言う先生の声は、もう私の耳には入ってこなかった。
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