ワタシノタイヨウ

「せ、先輩、彼氏出来たの!?」



ユウ君は慌てて私の前に立ちはだかり、私の顔を真剣に見つめた。


私はユウ君が急に目の前に来たので、びっくりして歩いていた足を止める。



「彼氏って誰!?」



ユウ君の私を見つめる表情があまりにも真剣で、急に罪悪感が生まれた。



『…えっと〜あの〜』



私は目を合わせる事も出来ず、なんて答えようか、しどろもどろに口ごもっていると、



「…まさか、あいつじゃないよな!」



私の両肩を掴んみ、少し興奮したように大きな声で言った。


私はびっくりして一瞬黙る。



(あいつ…って先生の事言ってるの?)



私はユウ君を落ち着かせようと思い明るい声で、



『ちょっとぉ冗談に決まってるじゃん!まさか信じた?ぷっ、騙されるなんて思わなかったよ〜』



そう言って笑って見せた。



「…マジで……嘘!?」


『うん。マジで嘘。』



私が再びニッコリ笑ってそう言うと、ユウ君は安心したのか私の肩に手を置いたまま、大きく息を吐いた。



「よかった…」




すると……



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