ワタシノタイヨウ
そんな私を見てユウ君は、とても優しい声でそれでいてはっきりと言った。
「オレ先輩の事好きだから。」
それを聞いた私の身体がピクっと震える。
「たとえ今先輩があいつの事好きだとしても、オレ諦めないから。人の気持ちなんて、いつ変わるかわからないじゃん。」
私は少し顔を上げユウ君を見た。
ニカッと笑って私を見つめるユウ君の笑顔がなんだか眩しくて、私は少しドキドキしていた。
「それに…あいつには先輩取られたくないし…」
少し笑顔に陰りが落ちる。
『あの…』
私は何か答えないと、と思い口を開きかけたが、ユウ君がそれを遮るように言った。
「あぁ〜まだ返事とかしないで。先輩の気持ちはわかったから。今振られたら、せっかくかっこよく助け出したのに、結局オレちょーカッコ悪くなっちまうよ…。」
少し淋しそうに笑うと、私の頬に残っている涙をそっと拭う。
『…ありがと。』
私がニコっと笑うとユウ君も一緒に笑った。
「先輩は笑ってるほうがかわいいよ。」
ユウ君は上を向き照れながら言うと、私の手を握り歩き始めた。
「今井には気をつけろよ。まだあいつ何かしてくるかもしれないから…」
『うん…』
「だから今日は家まで送ってってやるよ。」
ユウ君の横顔はいつもよりなんだかたくましく見えた気がした。
私達が一緒に帰っていく姿を彼が窓から見ていた事に、もちろん私は気がつく事はなかった…。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
「オレ先輩の事好きだから。」
それを聞いた私の身体がピクっと震える。
「たとえ今先輩があいつの事好きだとしても、オレ諦めないから。人の気持ちなんて、いつ変わるかわからないじゃん。」
私は少し顔を上げユウ君を見た。
ニカッと笑って私を見つめるユウ君の笑顔がなんだか眩しくて、私は少しドキドキしていた。
「それに…あいつには先輩取られたくないし…」
少し笑顔に陰りが落ちる。
『あの…』
私は何か答えないと、と思い口を開きかけたが、ユウ君がそれを遮るように言った。
「あぁ〜まだ返事とかしないで。先輩の気持ちはわかったから。今振られたら、せっかくかっこよく助け出したのに、結局オレちょーカッコ悪くなっちまうよ…。」
少し淋しそうに笑うと、私の頬に残っている涙をそっと拭う。
『…ありがと。』
私がニコっと笑うとユウ君も一緒に笑った。
「先輩は笑ってるほうがかわいいよ。」
ユウ君は上を向き照れながら言うと、私の手を握り歩き始めた。
「今井には気をつけろよ。まだあいつ何かしてくるかもしれないから…」
『うん…』
「だから今日は家まで送ってってやるよ。」
ユウ君の横顔はいつもよりなんだかたくましく見えた気がした。
私達が一緒に帰っていく姿を彼が窓から見ていた事に、もちろん私は気がつく事はなかった…。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*