ワタシノタイヨウ
部活へ向かう足どりも重く、肩を落しながら歩いていると後ろから背中を叩かれた。
「先輩、久しぶり。元気だったかぁ。」
いつもの笑顔でユウ君が話しかけてきた。
あの告白以来会うのは久しぶりだった。
まあ、その間電話やメールはきていたけど…
私はまだなんとなく照れ臭くて、ちゃんと目を合わせる事が出来ず視線が泳ぐ。
『うん、元気だよぉ。ユウ君も元気そうだね。』
ニコニコしているユウ君に向かって笑顔を返す。
「あったりまえじゃん。久びさに先輩に会えたんだし。」
私の耳元で嬉しそうに囁いた。
(わっ、顔近いよっ!)
前はあまり気にならなかった事が気になってしまう。
私はユウ君を男性として意識し始めていた。
ユウ君は私に顔を近づけたまま
「今井には近づくなよ。オレ部活中も見てるからさ。」
そう言って私を気遣ってくれた。
『うん、ありがと。』
年下のくせに最近なんだか頼もしく見える。
コートに着くと先輩達の話し声が私の耳に届いた。
「今日は今井先生休みだって〜」
「えっそうなのぉ。久びさに会いたかったのにぃ〜」
(よかった。今井先生休みで…)
私がホッとしていると、それを見ていたユウ君が、私の頭をポンと叩いた。
「よかったな。」
そして何かを思いついたように、ニカっと笑うと
「よ〜し、先輩久しぶりに勝負しようぜ!」
ユウ君は私の腕を掴むとそのままコートに向かって歩き出した。
「負けた方がジュースおごりな」
『え〜、またぁ〜』
私が嫌そうに返事をすると、ユウ君は振り返りながら悪戯っ子のように笑う。
私たちの様子を見た人達が、
「おまえら、また勝負すんの?俺らもまぜろ!」
そう言って私たちの周りに集まってきた。
彼の事で小さな不安を抱き始めていた私だったけど、この時ばかりはその事を忘れ楽しんでいた。
*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*
「先輩、久しぶり。元気だったかぁ。」
いつもの笑顔でユウ君が話しかけてきた。
あの告白以来会うのは久しぶりだった。
まあ、その間電話やメールはきていたけど…
私はまだなんとなく照れ臭くて、ちゃんと目を合わせる事が出来ず視線が泳ぐ。
『うん、元気だよぉ。ユウ君も元気そうだね。』
ニコニコしているユウ君に向かって笑顔を返す。
「あったりまえじゃん。久びさに先輩に会えたんだし。」
私の耳元で嬉しそうに囁いた。
(わっ、顔近いよっ!)
前はあまり気にならなかった事が気になってしまう。
私はユウ君を男性として意識し始めていた。
ユウ君は私に顔を近づけたまま
「今井には近づくなよ。オレ部活中も見てるからさ。」
そう言って私を気遣ってくれた。
『うん、ありがと。』
年下のくせに最近なんだか頼もしく見える。
コートに着くと先輩達の話し声が私の耳に届いた。
「今日は今井先生休みだって〜」
「えっそうなのぉ。久びさに会いたかったのにぃ〜」
(よかった。今井先生休みで…)
私がホッとしていると、それを見ていたユウ君が、私の頭をポンと叩いた。
「よかったな。」
そして何かを思いついたように、ニカっと笑うと
「よ〜し、先輩久しぶりに勝負しようぜ!」
ユウ君は私の腕を掴むとそのままコートに向かって歩き出した。
「負けた方がジュースおごりな」
『え〜、またぁ〜』
私が嫌そうに返事をすると、ユウ君は振り返りながら悪戯っ子のように笑う。
私たちの様子を見た人達が、
「おまえら、また勝負すんの?俺らもまぜろ!」
そう言って私たちの周りに集まってきた。
彼の事で小さな不安を抱き始めていた私だったけど、この時ばかりはその事を忘れ楽しんでいた。
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