ワタシノタイヨウ
次の日私は部活が終わった後、彼に会いに仕事部屋へ行った。


昨日話しが出来なかったから、今日こそはゆっくりと会えなかった間の事など話しがしたかった。



でも………



部屋は鍵がかけられていて、彼はいない。


(あれっ、今日は先生来てないのかな…)


彼も毎日学校へ来ている訳ではなかったので、私はあまり気にせず今日の所は家に帰った。


(先生といっぱい話しがしたいから、明日は会えるといいなぁ。)


この時の私は、胸の奥に芽生えていた小さな不安についてすっかり忘れていたのだった。




次の日また私は彼に会いに行く。


彼は、いない……


次の日も、また次の日も……


(あれっ、なんか変?ずっと先生いないな…)


さすがに不安に思った私は、とりあえず職員室へと向かった。


(そういえば、この前の先生なんかちょっと変だったような…)


この前の事を思い出し、はやる気持ちを抑えながら、でも足は自然と小走りになっていた。



職員室の前まで来ると、ドアは閉められていたので、静かに少しドアを開けて中を覗く。


何人か先生がいるのが見えた。


私は目を凝らして青山先生を、一生懸命探していた。


すると……



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