時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
屯所に帰ると
何故か隊士達が慌ただしかった。
瑠『何かあったんでしょうか?』
沖「私達が帰るのが遅かったから、土方さんが発狂してたりして。」
それ、あり得るんですけど………。
沖「いざという時はお願いしますよ、瑠偉さん。」
瑠『それはなんだ。私に盾になれと言いたいのか腹黒。』
女を盾にすんなよ。
………って、今は男だった。
そんなコトを思ってると
隊士が一人、近づいてきた。
隊士「沖田さん!林さん!大変なんで………す……よ…。」
最初は慌てていた隊士だが、私と沖田さんの手を見て固まった。
瑠『そういえば、手、繋いだままでしたね。はなしてください。』
沖「えー、せっかくだから繋いでましょうよ〜。」
瑠『だって隊士の人、誤解してますよ。きっと。』
私は未だに固まっている隊士を見た。
隊士「ぼ、僕は別に気にしてませんよ……。沖田さんが男色でも別に………同性愛も一つの愛ですし。」
瑠『ほら、やっぱり。』
男色、とは
男が男を好き………現代でいうホモだ。