時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
それにしても証拠……ねぇ。
ケータイどこに置いたかな。
……忘れた。
しょうがない。
瑠『証拠は………今はないですね。』
芹「む…。では長州の間者という可能性は捨てきれないな。」
瑠『そうですね。………だから、予言をします。』
芹「予言……とな?」
瑠『未来で新撰…じゃない。壬生浪士組は有名ですからね。だいたいのことは把握してますから。』
危うく新撰組、って言いそうになった。
芹沢さんは
唸るように考え事をして
芹「ではこれから何が起こるのか言ってみよ。」
と言った。
瑠『今って何月何日ですかね?』
土「5月10日だ。」
瑠『てめぇに聞いてねぇよクソ土方。』
土「答えてやったんだろ。感謝しろよ、この優しく素晴らしい俺に。」
うっわ……
瑠『ナルシスト……。』
私がボソッと呟くと
沖「なるしすと、って何ですか?瑠偉さん。」
沖田さんが聞いてきた。
瑠『自分のことカッコいいとか美しいとか思ってる自意識過剰野郎ですよ。気持ち悪い。』
沖「あっはははは!自意識過剰……!!
土方さんにピッタリじゃないですか、ナルシストって!あっはははは……いだっ!」
土方が沖田さんを殴った。