時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
想い
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(土方目線)
土「はぁ……。もう夜か。」
俺は筆を動かすのを止める。
ここ数日、ずっと仕事に明け暮れているため少し疲れがたまっている。
俺は少し目線を横にずらし、寝ている林を見る。
土「………。」
忘れたかったのかもしれねぇ。コイツが消えるという事実を。
仕事を一心不乱にすることで。
俺は林の髪に触れようと手を伸ばしたが
沖「土方さん。ちょっと良いですか。」
総司の声が襖の向こうから聞こえたので、反射的に手を引っ込めた。
土「なんだ、総司。こんな夜遅くに何の用だ。」
襖を開けてみると、そこにいたのは真剣な目をした総司。
沖「ちょっと……きてください。」
総司はそう言って歩き出すから、俺は後をついて行く。