時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
土「………分かんねえよ。」
分かんねえ。
全部分かんねえ。
なんでアイツがここにきたのかも
なんでアイツが消えるのかも
なんで胸が締め付けられるような気持ちになるのかも分かんねえよ。
すると、総司はため息をついて
沖「二人して鈍感なんですかね?ご愁傷様です。」
と言った。
いちいち行動が癪にさわる奴だなぁ、オイ。
沖「土方さんは、瑠偉さんのこと、どう思ってます?」
土「あ?どうって……女のくせに俺より強ぇし、毒舌だしうるせえし。変にお前と結託しやがる迷惑な奴。」
沖「そうじゃなくて……」
土「でも。」
俺は総司の言葉を遮って、続ける。
土「でも、弱い一面もあるんだし、支えてぇと思ってる。」
それじゃダメか?と言うと、総司は肩をすくめて笑う。