時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
それは、俺に呆れたような笑いにも
諦めたような笑いにも………認めてくれたような笑いにも見えた。
沖「あーあー。負けるのは分かってたんですけどねー。土方さんに負けたのは悔しいなぁ……。」
土「………勝負なんざはなからしてねぇよ。だいたい、なんの勝負だ。」
沖「恋の勝負……ですよ。」
総司は唇に人差し指を当てて、不敵に微笑みながらそう言った。
土「……鯉?」
沖「それ、わざとでしょ。恋ですよ。コ、イ。」
俺は混乱しかけている……いや、混乱している頭で考える。
恋?
総司は勝負だって言ってた。
誰と誰の勝負?
俺と総司か?
総司が恋してんのは林だろ。
じゃあなんだ。
俺も林が好きだと言いたいのか。