時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
沖「そこでなんですけど……、早く伝えないと、瑠偉さん消えちゃいますよ。」
土「………あ。」
そうだ。
アイツは……いなくなる。
沖「今日、瑠偉さんが写真を見ていたのがチラッと見えました。………写真の中の瑠偉さん、もうほとんど消えてます。」
土「つまり、アイツはすぐ消えてもおかしくねぇ……ってことか。」
もともと、アイツはこの時代にはいなかったはずで、いないのが普通で………でも俺にとってはもう居るのが当たり前で。
机に突っ伏して寝ていたら蹴りやがるし「気色悪い」とか言いやがるし
茶にわさびは入れるし毒舌だし強がりだし。
そんなアイツがいることが日常になっていた。