時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
消えたくない
********
(瑠偉side)
私は、沖田さんに言われたことを考えていた。
私がいつも敬語を使わないで、自然に接していて
私が一番心を開いている人。
それは――…
「林、入るぞ。」
そのとき、部屋の外から声がして、土方が入ってきた。
『土方の部屋だろ。私の許可なんかとらなくていいじゃん。』
「林、お前――…。」
―――消えるのか?
土方は
私の瞳をまっすぐ見ながら、そう言った。
土方が言いたいのは
私が消えないよう努力せずに……なにもせずに消える気なのか?ということだろう。