時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
私はフッと微笑む。
『そうだな。此処に……新撰組に来ていなかったら、そう考えていただろうな。』
誰も、信じていなかった。
親に虐待され、
信じていた人に強姦未遂をされ、
こんな世界、嫌いだった。
幼い日の母の言葉
――《アンタなんか、産まなきゃよかった!》
そう、
産まれなきゃよかったのに。
ここに来る前はそう思っていた。
『でも、さ。土方。今は消えたくないって思えるんだ。』
「……当たりめぇだ。」
消えたくない。
此処にいたい。
初めて信じたこの新撰組の人達と―――…生きたい。