時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
「とりあえず、俺とお前は恋仲……ってことで良いのか?」
確認するように
私を見ながら聞いてくる土方。
『は?ダメだろ。』
「なんでだよ!」
『冗談だ。』
怒りで顔を真っ赤にした土方を『どーどー』と静めると、「俺は馬か!?」と、またキレた。
いや、馬じゃないよな。
般若か鬼だ。
「――っ。とにかく、俺はお前と恋仲になりたい。」
お前は?と、少し不安そうに聞いてくる土方。
いつもの姿からは想像できない土方に、私は笑みをこぼしながら、
『私だって、恋仲になりたいよ。』
素直に、そう言った。