時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
いつだって、求めていた。
“温かさ”と“信頼”を。
強がっていたんだ。弱いから。
一人で大丈夫だって。
でも、
『好きだよ、土方。』
こんなにも
“温かさ”をくれて
私を“信頼”してくれて
私が“信頼”できる人ができた。
「あぁ……知ってる。」
私の言葉を聞いて
ちょっと照れたのか、顔を赤らめている土方は、私の頭を撫でてくれた。
『そろそろ、寝るか。』
「そうだな。」
私の言葉に頷いた土方。
就寝の準備をして、私たちは横になった。
私はおもむろに、ペンダントを開く。
――…写真の中の私は、もうほとんど消えていた。
『ごめん、土方。悪いけど―――…。』
土方、好きだよ。
ムカつくけど、アンタが好きだ。
でも
―――…もう、消えるみたいだ。
私はだんだん意識が薄れていくのを感じていた。