時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
第12章 消えゆく時
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―――――…
五感の全ての感覚が、無くなっていく。
あぁ、消えるのってこんな感じなんだな。なんて呑気なことを思っていると
―――…瑠偉。
懐かしい声が聞こえた。
と、同時に感覚が戻ってきた。
目を開けると
白い世界にいる一人の人。
『――…お母さん。』
そう、母だった。
夢で会った以来だ。
「瑠偉。久しぶり。」
『うん。久しぶり。』
お母さんのいる世界にいる。
つまり私は
――…消えてしまった。