時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
虚無感
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(土方side)
朝、起きると
「……は?」
林が居なかった。
厠にでも行ってんのか。と思ったが
待てども待てども林は戻ってこない。
俺は襖を開け、林の名前を叫んだ。
「おい、林ー!どこに行きやがった!」
「何叫んでるんですか土方さん。近所迷惑ですよ。朝から土方さんなんかの声を聞かされるこっちの身にもなってください。」
朝っぱらから
長い長い嫌みを言いやがった総司。
お前の身になんざなりたくねぇ。
「総司。林、どこに居るか知らねえか?」
とりあえず聞いてみると
「――林?誰です、それ。」
「あ゙?」
理解不能な答えが返ってきた。