時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
有り得ないと、思いたかった。
だが、誰に聞いても
「林?それ、誰ですか。」
返ってくるのは、この答えだけだった。
どうして、なんだろう。
出会うはずのない俺らは出会って
非日常がいつの間にか日常に変わっていて
そして今、その日常は無くなった。
「でも、何でだろうな。」
焦っているのに
不安なのに
心のどこかで、アイツは戻ってくると分かっている気がする。
だから、今はとりあえず
「……待つなんて、柄じゃねーが、……待っててやるさ。」
待っててやる。
だから早く
早く戻ってこい。