時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
『チッ!見られるのが好きなのは動物園のパンダくらいだろう。
だが私は好きじゃない。
……走るか。』
パンダも見られたくて見られているワケではないだろう。
……と、まあ、そんなことは置いといて
瑠偉は走り出した。
………が、曲がり角に来たとたん
―――――キキィィイ!
1台の車が瑠偉の目の前に迫る
周りの人々は瑠偉が血だらけになっているだろう、と思っていたが………
「あの子が………いない?」
周りの人々も
車に乗っていた人も
驚いた
なぜなら
……瑠偉が、消えていたのだ。
荷物もなく
まるで
最初から存在していなかったかのように………。
そして
これが全ての始まりだった――――。