時を超えた恋 - 新撰組と毒舌最強少女 -【完】
『弱い……な。』
瑠偉は踵を返し、歩こうとしたが
「待って下さい♪」
腕を掴まれ前に進めなかった
瑠偉がその人の顔を見ると
………綺麗。
瑠偉と同じように髪を1つにくくって
美しい中性的な人がそこにいた。
そして、その人は
「あなたみたいに強くて噂にならないとは……。不思議ですね。長州の者ですか?」
瑠偉に向かってそう言った
『長州?……つかぬことをお尋ねしますが……今は何年ですか?』
「今?文久3年ですよ。」
文久3年?
てことは江戸時代?
もしやとは思っていたが……
『幕末にタイムスリップしてしまったか……。』