本当の愛を知った日


帰り道。

また同じように紗結と敦史は手を繋いで歩いた。

今度はどちらかともなく自然に手を繋いでいた。


敦史の手のひらから伝わる安心感が、

紗結の心を包んでいた。


たわいない話をしながら歩いてるうちに、
二人は紗結の家へと着いた。

紗結は敦史を見つめると、名残惜しそうに手を離した。


二人はそのまま数秒見つめていた。




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