本当の愛を知った日


部屋に入ると、

敦史は紗結をベッドに座らせた。

紗結は口を開こうとはしない。


敦史も無理に聞こうとはしなかった。

ベッドにもたれかかるように座ると、そこら辺にある雑誌を開いた。


そのまま10分程経った。

その時、

紗結が口を開いた。


「………別れていいよ」


紗結の言葉に敦史は勢いよく紗結を見る。

紗結の目からは涙が零れている。




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