本当の愛を知った日


敦史はひたすら壁を殴り続けた。

まるで自分の想いをぶつけるかのように。


紗結に伝わらない悔しさを、壁を殴る拳に込めて。


好きだよ…

大好きだよ…

紗結が特別な存在になったあの日からずっと…

俺はお前を想ってる。


なのに…

ほんとに伝わってねぇの?




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