本当の愛を知った日


紗結はまっすぐに敦史へと想いを伝えた。

敦史は紗結の言葉に口を開くことを忘れていた。


『アツ?』


紗結は何も言わない敦史に声をかけた。


「あっ…ごめん…」

『ううん』


優しい紗結の声。

敦史はそんな紗結の声を聞くと涙腺が弱くなった。


「紗結っ……」

『ちょっ、アツ!? 泣いてんのっ?』


紗結は慌てて敦史に声をかけた。

敦史の涙はとめどなく溢れた。




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