本当の愛を知った日


敦史は紗結に想いを吐き出した。

紗結に会って、思い切り抱きしめたい。

紗結は敦史の声を聞くと、優しく微笑んで言った。


『窓の外、見て?』


敦史は紗結に言われた通り、窓の外に目を向けた。

するとそこには、笑顔で手を振る紗結がいた。


敦史は携帯を投げ出すと部屋を飛び出した。


「紗結っ!!」


玄関のドアが勢いよく開いたかと思うと、

敦史が飛び出してきて紗結を思い切り抱きしめた。




< 191 / 210 >

この作品をシェア

pagetop