ひまわりの丘

「由那ちゃん、ここにいたんだね………あれってナナちゃん?」


蒼太君の視線を追うと、上半身裸のままの隼太とその腕に絡みついているナナがいた。

この寒空の下で裸って有り得ないし、イチャついてるような二人の姿も滑稽すぎて笑えない。


「なんであいつ裸なの?」

「知らない」

「…そう」


静かに応えた蒼太君が首を傾げるのがわかった。


「帰ってくるの早かったね」

「うん、予定が変わってね」

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